第7回
 
今回は、古いライカレンズ  5cm F2 ズマール。
先月の最後にチラ見せしてたのは、このレンズですが、
分かりましたか?
 
古いライカには沈胴式のレンズが普通なイメージですが、これは固定鏡胴で、沈胴しません。
だからと言ってスタイルが悪いわけではなく、このニッケル鏡胴が美しく、ほれぼれします。
また「ひょっとこ」と愛称が付いていて、お好きな方々は、ひょっとこズマールと呼んでいます。
 
ここに登場するレンズも88年モノ。
そもそも製造数も約2000本ほどと少ないですが、
いまだに生きながらえているのはどのくらいあるんでしょう?
いい状態のものなら、出会ったら買うしかない!ってヤツです。
あ〜私も欲しい!

しかし高騰している中古価格は、
現在の新品のライカ50mm F2ズミクロンくらいのお値段なので、
私のお財布では、、、
でも、出会ったら買うしかないヤツです(2度目)



 
レンズにコーティングは無いのでガラスそのもので勝負しています。



 
現在の絞り表記とは違い、大陸絞りっていわれる表記です。



 
近い製造年代のものですと、こんなお仲間が。



 
ミラーレス機に付けて、いつもの新橋さんぽに出かけます。。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/1000秒 ISO100 +1.3EV
 
新橋駅前、逆光だと飲食店街に御光が差して写ります。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/3200秒 ISO100 +1.3EV
 
いつも虹が出る〜、めでたいレンズですと表現をしておりますが虹どころではありません。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/1000秒 ISO100 +1.0EV
 
新橋駅前の建物も、角がとれた柔らかい感じに写ります。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/2000秒 ISO100 +0.6EV
 
影を見つけて撮りましたが、それも楽しいことですね。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/800秒 ISO100 +0.3EV
 
ボケは線が太くなるタイプ、じわっと見えなくなるようなボケではありません。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/320秒 ISO100 +0.6EV
 
パチンコ屋さんのピエロさん、背景の呼び込みさん。これも背景を見て下さい。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/20秒 ISO800 +0.6EV
 
今日のランチは、中華屋さん。中間リングを装着し近接撮影。
焼きそばがキラキラしてます。


ライカ SL(Type601) 5cm F2 Summar F2 1/16000秒 ISO800
 
いつものSLに挨拶して、今日もお散歩終了です。
 
みなさま、来月も乞うご期待です。
 
 



  斎藤 巧一郎 (さいとう こういちろう)


  鹿児島県出身。
  日本大学芸術学部写真学科卒。
  カメラメーカーの写真教室、セミナー講師を務め、カメラ雑誌の記事寄稿をしている。
  最近は日本の食についての撮影を続けている。
  長崎市在住。好きな食べ物はちくわ。


 
 
・第1回:2021年6月   ひとりごと始めます  (ライカR 21mmF4,80mm1.4)
・第2回:2021年7月   新橋烏森神社に    (L 50mm F3.5 エルマー)
・第3回:2021年8月    真夏の新橋さんぽ    (ズミルックスM 35mm F1.4)
・第4回:2021年9月    Titanのプレミアム感  (ニコン F2チタン)
第5回:2021年10月  フィルムで撮る長崎   (ローライ35)
・第6回:2021年11月  高層ビルからビールの泡まで (オリンパス M SYSTEM)
・第7回:2021年12月  逆光で撮る冬の新橋 (ライカ 5cm F2 Summar)
・第8回:2022年1月   師走の新橋 (ライカ トリウムズミクロン)
・第9回:2022年2月   M10・CL・X2 (ライカ デジタルカメラ)
・第10回:2022年3月   最新機種 M11 (ライカ M11)
・第11回:2022年4月 桜満開の新橋(マクロプラナー)
・第12回:2022年5月 初夏の新橋さんぽ 最終回(アポ・ズミクロン)