第4回
 
 
チタンのカメラがカッコいいんです!
ふつうカメラは真鍮、アルミで出来ていますが、以前はチタンで加工したカメラもあって、
チタン製のものはオリジナルよりも4、5万円高い価格で上と位置付けられるものでした。
チタンのプレミアム感がすごくて、カッコいいんです。

その先駆けになったニコンF2チタン。
今でも人気は衰えず、中古市場でふつうのニコンF2よりも
4、5倍の値段!なので私には憧れのままが続きそうです。



他のチタンのカメラは、シルバークロームと違って少しグレーなあの色のカメラです。
カメラメーカー各社から発売されていて、ニコンFM2チタン、コンパクト機の35Ti 、
コンタックスGシリーズと高級カメラに見られる、独特の風合いのあれです。

そしてニコンF2チタンの色は、チタンの上に黒いちりめん塗装が施され、
これまた独特の風合いなので、ただの F2ブラック とすぐ見分けがつきます。



またTitan と刻印があるもの・無いものがあって、市場では(チタン)ネーム・ノーネームと呼ばれています。
Titan と刻印がないものが先に報道関係者向けに発売され、
それを一般向けに2000台販売されたものにTitanの刻印があります。
プロの道具らしく刻印なしもいいし、その字体も美しいTitan刻印があるものどちらにも惹かれます。



そもそも冒険家の植村直己さんの北極点への冒険の記録撮影のためにスペシャルモデルが作られ、
それがチタン外装で、そこから派生しF2チタンは生まれたそうです。
ちょうど来年2月末まで品川のニコンミュージアムで、このニコンF2ウエムラスペシャルは見ることが出来るので、
私も見に行ってみようと思います。

そして今日は、マイクロニッコール55mmを愛機ライカSLに付けて新橋をぶらぶらしてみます。
ニコンを代表するレンズ、Micro Nikkor P Auto 55mm F3.5を選びました。



前回のライカレンズは、ヨーロッパの印象派絵画のように”ぽわんぽわん”な描写でしたが、
それは被写体をトーンで捉え、立体的で存在感を見せてくれます。
今回のニコンレンズは日本画のようです。
繊細な線で描きあげてこそ!です。
ファンタジーとか無しです。
バシッとシャープに正確無比な画像です。

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F4.0 1/800秒 ISO100 +0.3EV
ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F4.0 1/400秒 ISO100 - 0.3EV

ニッコールは、曲がったことが嫌いな、お堅いタイプと勝手に思っています。
そのため「線・角」ってイメージのため、撮影対象もビル、道路と直線ばかりが気になります。
ライカならボケですが、ニコンは真面目くんなのでボケは期待しません。

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F4.0 1/125秒 ISO100 + 1.0EV

古いレンズですが、ライカみたいに虹が出たりするファンタジーな写りはしません。 それでこそ日本製。
これで1970年代前半製造で、アラフィフなレンズなのに見事な写りです。

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F4.0 1/400秒 ISO100

ファンタジーは無し、な写りを確認したところで
お昼ごはんは、富士越カメラもあるニュー新橋ビル地下の「cafe&bar いくと」さんで「オトナのお子様ランチ」を。
オーダーはファンタジーです。

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F5.6 1/400秒 ISO6400 +0.3EV

お子様ランチには、おやつ付き。ちょっと嬉しいです!

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F6.6 1/160秒 ISO100 +0.3EV

撮影に同行のライカカメラジャパンのYさんの腕時計はチタン製!チタン好きがここにもいました。
せっかくのマイクロレンズです近接で拡大してみましょう。
最短撮影距離は24.1cmとレンズに刻印。
0.1cmまで表記する日本人の繊細さです。

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F5.6 1/100秒 ISO6400 +0.3EV

お腹いっぱいになって、いつものSLにありがとうを言って帰ります。 あ、シャキッと写ってる〜。

ライカSL (typ 601)  マイクロニッコール P オート 55mmF3.5  F5.6 1/250秒 ISO100 +0.3EV/span>

来月は大好きなカメラ、ローライです!
(次回10月10日掲載予定)
   




  斎藤 巧一郎 (さいとう こういちろう)


  鹿児島県出身。
  日本大学芸術学部写真学科卒。
  カメラメーカーの写真教室、セミナー講師を務め、カメラ雑誌の記事寄稿をしている。
  最近は日本の食についての撮影を続けている。
  長崎市在住。好きな食べ物はちくわ。


 
 
・第1回:2021年6月   ひとりごと始めます  (ライカR 21mmF4,80mm1.4)
・第2回:2021年7月   新橋烏森神社に    (L 50mm F3.5 エルマー)
・第3回:2021年8月    真夏の新橋さんぽ    (ズミルックスM 35mm F1.4)
・第4回:2021年9月    Titanのプレミアム感  (ニコン F2チタン)
第5回:2021年10月  フィルムで撮る長崎   (ローライ35)
・第6回:2021年11月  高層ビルからビールの泡まで (オリンパス M SYSTEM)
・第7回:2021年12月  逆光で撮る冬の新橋 (ライカ 5cm F2 Summar)
・第8回:2022年1月   師走の新橋 (ライカ トリウムズミクロン)
・第9回:2022年2月   M10・CL・X2 (ライカ デジタルカメラ)
・第10回:2022年3月   最新機種 M11 (ライカ M11)
・第11回:2022年4月 桜満開の新橋(マクロプラナー)
第12回:2022年5月 初夏の新橋さんぽ 最終回(アポ・ズミクロン)