燦然と輝く 50周年マークです!
そして、レンズは35mm F1.4 ズミルックス。
このレンズはいわゆる2世代目と言われるタイプで、世に言うクセ玉。
この2世代目は30年近く作られていて、最初の頃と後のものでは、写りにかなり差があります。
私もいくつも買っては売りを繰り返してしまうほど、思うようにいかないレンズなのです。
少し前は、愛せなかったのが今や私も穏やかなオヤジになっておりますので、
ちょっとぐらいピントが合わなくても、まあ許せるのです。
そんなレンズ35mm F1.4ズミルックスをお借りし、愛機ライカSLに取り付け、
新橋界隈を試写する事にしました。
ライカSL (typ 601) ズミルックス M35mmF1.4 F1.4 1/1600秒 ISO 50 +0.3EV
緊急事態宣言下の新橋は人影もまばらです。それは好都合なのですが、
お天気は良すぎます。とても暑い夏の日で、フレアっぽく写るのは温度のせい?
ではなくこのズミルックスの持ち味。
ライカSL (typ 601) ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/1000秒 ISO 50 +0.3EV
まずは1枚。フレアっぽいですね。
ほんとぼわ〜んと写りますし、フレアー、ゴースト、夏の暑さを雄弁に語ってくれます。
まばゆい太陽!!って感じです。
私の好きな虹の出るレンズです!
ライカSL (typ 601) ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/125秒 ISO 50 +0.6EV
ゴーストも出放題! アニメなら描き込んでるヤツです。
ちょっと前なら日本カメラのテストでダメレンズ!って酷評されます。
レンズの名誉のためにお伝えしておくと、
これは絞りを開放で撮っている時の写りについてでして、
絞りをF8くらいに絞るとシャープでコントラストの高い鮮鋭な画を生み出します。
絞るとここまで違う?ってほど変化しますので、ダメなレンズって訳でもないです。
ライカSL (typ 601)ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/1000秒 ISO 50 +0.6EV
最短撮影距離は1m。近接撮影の限界ですので、お花とかマクロ撮影には向きません。
ライカSL (typ 601) ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/400秒 ISO 50 +1.3EV
ピントを少し外すのもいいのでは?と、さらにファンタジックに撮っています。
路地を行く人のシャツは神々しいです。
レンズに興味を持った方にアドバイスとしては、
最初期のものは柔らかくて、後期のものは割とシャープに写るとお伝えしておきます。
なにせ30年近く作っているので、同じレンズ構成でもコーティングやガラスの違いで写りが違います。
ライカSL(typ 601) ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/1000秒 ISO 50 +0.3EV
ファンタジックに写り過ぎて、新橋じゃなくヨーロッパに居るつもり?で撮っています。
後期は、カナダ製からドイツ製になっていて、これは少しシャープです。
とはいえ、ファンタジーなのは変わりません。
そう、ファンタジーレンズ?ファンタジスタなんです。
そして、現行型の35mm F1.4 ズミルックスは、
アスフェリカル(非球面)レンズを採用されて、バシッ!!っと写るレンズになって普通に、
いいえ、とてつもなく良いレンズです。
つまり現行の35mm ズミルックスと古いこのクセ玉ズミルックスの両方が
同じ焦点距離のレンズで欲しくなってしまいます。
両方買うと百万円コースなのでオススメはほどほどにしときます。
ああ、M4と古いズミルックスが欲しい病は、いくつ同じものを買っても治りません。
今日のランチは、マルタ料理のレストラン マルタさん
めずらしいマルタ共和国の料理、ランチにお邪魔しましたが、
ワインと一緒に夜のコース料理が良さそうでした。
ライカSL (typ 601) ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/20秒 ISO 50 +0.3EV
マルタ料理のミートソースのベイクドライス。
アダプターを使用して近接撮影。
ファンタジー過ぎてなんだか分かんないですね!
ライカSL (typ 601) ズミルックスM35mmF1.4 F1.4 1/1250秒 ISO 50 +0.3EV
という事で、写りは柔らか、値段は厳しめな35mmF1.4ズミルックスで、
いつものSL広場を撮影してお別れです。
毎度おなじみのSL も、ふんわり写っていました。